理事長 久保田 亘
平成30年4月に診療報酬と介護報酬が同時に改定されました。その基本方針として
(1) どこに住んでいても適切な医療・介護を安心して受けられる社会の実現を目指す地域包括ケアシステムの構築と医療機能の分化・強化、連携の推進
(2) 新しいニーズにも対応でき、安心・安全で納得できる質の高い医療の実現・充実
(3) 医療従事者の負担軽減、働き方改革の推進
(4) 効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上が挙げられています。
医療と介護の役割分担と切れ目のない連携を着実に進めることがさらに重要となっていますが、その一環としてリハビリテーションについても医療から介護へのスムーズな移行が求められています。大腿骨頚部骨折や脳血管障害による麻痺、パーキンソン病等によるADL障害で退院後もさらにリハビリテーションが必要な場合、PT・OTが担当し医療と同様に介護保険でリハビリテーションを継続することができますのでケアプラン作成に際し参考にして頂きたいと思います。しかし、「リハビリテーション会議」等を通してより各利用者の方のニーズに即した生活のリハビリテーションの実施を心がけてまいりましたが、今回の改定でテレビ会議等が推奨され医師の関与が見直されました。現状では実施が難しいため今後、会議の開催は致しませんが、引き続きPT・OTによる訪問指導や担当者会議、さらに月1回のカンファレンスを実施し、今後も利用される方の運動機能の維持・向上に努めていきたいと考えております。どうぞよろしくお願い致します。
平成30年5月
当施設では転倒予防を目的にトレーニングマシンによるバランス訓練・筋力増強訓練を実施しています。今回は『レッグプレス』について紹介します。
日常生活に必要な、立ち上がる・座る・しゃがむ・歩く等に必要な筋肉を強化します。ご自分の目標を設定し、筋力の維持・向上を図るため3か月に1回筋力を測定し負荷の調整を行います。数値でわかるため、ご自身の意欲向上に繋がっています。
Aさん 80歳女性 頸椎後縦靭帯骨化症 要介護4
H29.12月より週1回利用
[ 右上肢神経障害 ]
麻痺が生じており右上肢痛あり
[ ピンチ力(つまみ動作) ]
可能だが実用的ではない
生活上の補助機能はできない