やましたリハ通信 第14号
2016年9月
医学会(北海道)に参加して
平成30年4月に第7次医療制度改革、さらに医療と介護の同時改定が予定され、その基本となる地域医療構想の策定が各都道府県で進められています。今後、わが国の医療と介護の進むべき道も大きく変わっていくものと思います。
今年も7月18日海の日に日本臨床整形外科学会が北海道で開催され、医療と介護の連携についてのシンポジウムがありました。通所リハはH26年度全国約6500箇所で5年前に比べ7%増加しているものの未だ少ないという報告がありました。当院からは「リハビリテーション会議の現状と課題」について発表しました。リハビリテーション会議は多職種協働で開催されますが、リハビリテーションマネジメントの過程としての「SPDCAサイクル」への理解が大変重要となります。これはS:Survey情報収集 P:Planリハビリテーション計画の作成 D:Doリハビリテーションの実施 C:Checkモニタリング・評価と見直し A:Act居宅訪問による指導・助言を意味しこれを実践することが地域包括ケアシステムの推進に繋がります。しかし、実際には本人・家族や多職種の日程調整が難しいため会議の開催ができないことが課題としてあげられました。今後、医療と介護の連携を積極的に図るためにも定期的なリハビリテーション会議の開催を行ってまいりますのでどうぞよろしくお願い致します。
平成28年9月
理事長 久保田 亘
腰痛防止のための良い姿勢 腰の負担を減らしましょう
寝ている時、座っている時、立っている時、常に腰の椎間板には圧力がかかっています。直立姿勢を基準にすると、座ってお辞儀をした場合、腰には1.85倍の圧力がかかります。立っているより座っている方が身体はリラックスしていますが、腰には負担になっている場合があります。座っている時もよい姿勢を心掛けましょう。
理学療法士 大森 かおり
「リハビリ教室」から
「かくれ脱水にご注意を!」
夏でも野外でもない環境で起こる脱水を「かくれ脱水」といいます。涼しくなってきても水分補給は欠かせません。食事以外からも1日1.5ℓ以上の水分を摂る必要があります。
そこで一工夫!!
飲み物を手の届くところに用意しましょう。
朝、〈温・冷〉2種類の飲み物を用意します。
*1つは500ml程度のマグカップ等に温かいお湯やお茶などを用意します。
(お好きなティーパックもご一緒に)
*もう1つは水を500ml程度用意して、お薬を服用する時に飲みましょう。薬の服用がなければスポーツドリンク(水で薄めたもの)も良いでしょう。
目盛が刻んである容器(ペットボトル等)を使うと自分で水分摂取量を把握することができ便利です。
こまめな水分補給を「おっくう」だと感じない環境づくりが大切です!
介護福祉士 大澤 彩
「リハビリメニュー」から
「干渉電流型低周波治療器」の導入
2種類の異なる周波数の電流を加え合わせる干渉療法の機器を導入しました。
*効能・効果
- ●経皮的に、鎮痛及び筋委縮改善に用いられる神経や筋肉を刺激します。
- ●頚部・腰・膝等の皮下組織に刺激が加えられ、吸引導子による吸引作用と相乗し、より効果的な治療となります。
- ●柔らかく心地よい刺激を広範囲に与えることによりマッサージ効果を得ることができます。
*介護予防リハビリテーションの方のメニューの1つになっていますが皆さんにご好評です。
リハビリ助手 須藤 清美
やました通所リハビリテーション
神奈川県平塚市山下458
医院:0463-35-2611 通所:0463-37-5786