やましたリハ通信 第9号
2015年1月
地域リハビリテーションの充実のために
「そうだ京都、行こう」のキャンペーンポスターに映る「源光庵」の紅葉がとても印象的で、テレビコマーシャルに乗せられ晩秋の一日を使い京都を訪れてみました。
境内は燃えたつ見事な紅葉で、本堂の角窓と丸窓より窓越しにその紅葉を眺めました。
角窓は「迷いの窓」、丸窓は「悟りの窓」と呼ばれ、それぞれ禅の教えに基づく意味が込められているそうです。
禅の教えはよくわかりませんが、私は二つの窓を眺めて、角窓から映る紅葉は平面的で「今」、「現実」を見ていると感じ、丸窓からの紅葉は「過去から現在、未来」へ向かい吸い込まれるような立体的な感じを覚えました。
訪れる人が大変多く混雑していましたが、人それぞれの眼には様々な映り方があったことと思います。
昨年秋、神奈川県医師会より学術功労者の表彰を受けることができました。
整形外科特にリハビリテーション分野における学術的な功績と地域医療の発展に尽くしたという点を評価して頂いたようで大変光栄に思います。
当院も以前は医療による運動器リハビリテーションを行っておりましたが、平成21年5月より介護保険による通所リハビリテーションを併設し、時間や病状の経過に合わせた医療と介護の切れ目のないリハビリテーションを実施することができるようになりました。
地域リハビリテーションの普及、充実のために迷うことも多くありましたが少しでも役に立つことができたのではないかと考えております。
「源光庵」の丸窓から見た「時の流れ」を感じさせる紅葉の美しさと、毎日少しずつ積み重ね効果を上げてきた地域リハビリテーションに、何か合致するものを見たような気が致しました。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
理事長 久保田 亘
PTによるワンポイントアドバイス
転倒予防に効果的な5つのキーワード
1. 正しい歩き方・補助具の使い方
・正しい歩き方をすることや、歩行状態合わせて杖等正しい補助具を使う事も重要です。
2. 転倒しない為の環境作り
・転倒しない環境作りを考えてみましょう。
3. ストレッチング
・筋肉の柔軟性を高め、スムーズな動作が行えるようになります。
4. バランス
・つまずいた時に体勢を立て直したり出来るようになります。
5. 筋力トレーニング
・しっかりとした身体が作られ、動作がスムーズに行えるようになります。
(理学療法士大森かおり)
※1月より「転倒予防体操」が始まります
集団体操
「転倒予防体操」
体幹、上肢、下肢、手指等全身を使う12項目の運動で、8カウントのリズムにのせてテンポ良く行っていきます。この体操には転倒予防5つのキーワードが盛り込まれています。
皆で声をかけあいながら進め、慣れてきたら曲に合わせ、通して行います。
痛みのない範囲で無理なく行い、転びにくい身体を作りましょう。
(介護福祉士 立川実千代)
「リハビリ教室」より
「冬場の脱水症状」
「脱水」は夏だけでなく、冬や家の中でも起こります。
夏は喉が渇き自分から水分を摂りますが、冬になると喉の渇きが少ない為、自分から摂取することが減ってしまいます。
また、日常の活動量減少で食事からの水分摂取も少なくなります。
寒くなりトイレ回数を気にされ水分摂取を制限される方も見受けられますが、これでは身体が必要とする水分が不足してしまいます。
身体の水分が不足すると
肌の乾燥、口の中の粘り、身体のだるさ、めまい等の症状が現れます。
水分の補給をしましょう!
・一度に大量の水を飲むと胃腸に負担がかかります。
・ゼリー飲料等も使うと良いでしょう。
(介護福祉士 小野亜矢)
水分は、渇いてから飲むのではなく
渇く前に接種するように心掛け「脱水」を予防しましょう‼
やました通所リハビリテーション
神奈川県平塚市山下458
医院:0463-35-2611 通所:0463-37-5786