やましたリハ通信 第15号
2017年1月
「やましたリハ通信」の評価を頂いて
平素は当通所リハビリテーション業務にご理解とご協力を頂き誠にありがとうございます。一昨年、利用者の方に当通所リハビリテーションに対しての意見を伺うため「利用者評価」を実施し、ケアマネージャーの方々にも平成27年度より開始された「リハビリテーション会議」についてアンケート調査をさせて頂きました。利用者からは各項目において概ね満足されているという評価があり、また「リハビリテーション会議」については、会議内容は有用であるものの業務負担が増えたとのご意見がありました。
当通所リハビリテーションでは2012年5月より情報発信ツールとして「やましたリハ通信」を1年に3回発行してまいりましたが、昨年末、さらに誌面の充実を図るため皆様にアンケート(回答率55%)を実施致しました。結果としては、約70%の方が「やましたリハ通信」を読み、そのほぼすべて方が「サービス内容がわかる」と回答され、特に理学療法士のワンポイトアドバイスや集団体操等のリハビリテーション内容について評価を頂きました。また、約半数の方が「ケアプラン作成に役立つ」と回答されましたが、一方、リハビリテーションの成果等について具体的な事例を挙げてほしいというご意見もありました。個人情報保護等の制約があり誌面での掲載に限界がありますが、可能な限り提供させていただきたいと考えております。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
平成29年1月
「リハビリ教室」から
「ロコモティブシンドロームQ&A」
- Q1:ロコモティブシンドロームとは?
- A:運動器の障害のため移動能力の低下をきたした状態を意味します。
例えば筋量や神経活動が低下するサルコペ二ア、神経障害や関節軟骨、椎間板が減る変形性膝関節症、変形性腰椎症、さらに骨量が減る骨粗鬆症により歩行機能が低下すると考えられます。
- Q2:ロコモティブシンドロームはどのように評価するのですか?
- A:ロコモの評価法は3 つありすべて移動能力を確認するテストです。「ロコモ25」「2 ステップテスト」「立ち上がりテスト」のいずれか1つでも当てはまればロコモに該当します。
看護師 柏木千恵
利用者さんのリハビリコーナー
*リハビリの継続で改善された方を紹介します*
Nさん 78歳男性 大動脈解離にて1か月入院、
当院にて個別リハビリテーション実施後、H28、9月より
やました通所リハビリテーションを利用
《利用開始時》
下肢をひきずりながら歩行するためバランスが不安定で、室内歩行は自立しているが屋外歩行はカートを支えにして見守りが必要。長距離は車椅子を使用している。
FIM(機能的自立度評価法)
移動5点(歩行器を用いて50m移動に監視もしくは指示や促しが必要)
《利用開始3か月後》
個別リハビリにて下肢筋力強化訓練、屋外歩行訓練を重点的に実施。自主訓練メニューにバランスディスクやエルゴメーターを実施。歩行時の下肢の引きずりは軽減し、歩行持久性・耐久性が向上し、屋外歩行はフリーハンドにて200~300m可能になる。本人も体力がついてきたと話されている。
FIM(機能的自立度評価法)
移動6点(時間はかかるが50m移動できる。)
理学療法士 小森 彰彦
やました通所リハビリテーション
神奈川県平塚市山下458
医院:0463-35-2611 通所:0463-37-5786