やましたリハ通信 創刊号
2012年5月
やましたリハ通信創刊に寄せて
近年、地域における医療と介護を取り巻く環境は大きく変化し、その連携が大変重要なものとなってきています。
平成24年4月に実施された診療報酬と介護報酬の同時改定をみてもそれは明らかで、在宅医療の充実が急務となっております。
当院は平成元年に整形外科医院を開設して以来、地域に根ざした医療を心がけてまいりました。
また、平成21年5月に「やました通所リハビリテーション」を併設し高齢者や障がいをお持ちの方の在宅療養をサポートしています。
当通所リハビリテーションでは、身体能力の維持・改善による日常生活の向上と社会参加の拡大を目的とし、医療保険から継続して脳血管障害や大腿骨頚部骨折、骨粗鬆症、関節リウマチなどの維持期リハビリテーションを実施しています。
各々の方のリハビリテーションを充実させるため、現在、理学療法士5名と作業療法士1名さらに看護師、マッサージ師などのセラピストの体制で取り組んでおります。
私どもはこの「やましたリハ通信」を通して、当施設から地域の介護事業所や施設、さらに利用者やご家族などへ情報を発信し、更なる連携の一助となれば幸いに思います。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
理事長 久保田 亘
リハビリテーションの内容
午後も同様に実施
集団体操:
セラバンドやボールを用いて行う。
全利用者を対象とした体操(転倒予防体操・膝体操・腰痛体操)
自主運動:
PTの評価に基づき個々に設定したメニュー(バランス板・バランスマット・巧緻訓練・基本動作練習)
個別理学療法・個別作業療法・マシントレーニング・リハビリ教室:
各職種による医学的な講話や生活上のアドバイス
PTによるワンポイントアドバイス
5月から8月までの集団体操は『膝体操』です。膝周りに重だるさや痛みを持つ方が多く見受けられます。筋肉が働きやすくなり、膝関節の動く範囲を拡大させることと、痛みを軽減させることが膝体操の目的です。
膝を支えしっかり動かすための筋肉は、ふくらはぎや大腿部、腰や骨盤周囲の筋肉も関係しています。痛みのない範囲でひとつひとつの運動がどの部分の筋肉に働きかけているかを意識しながら運動してみて下さい。
(理学療法士 渋川 侑美)
「リハビリ教室」より
『高血圧』について
高血圧症は、ほとんど自覚症状はありませんが、急激な血圧上昇により、頭痛や頭重感、肩こり、めまいなどの症状があらわれ、脳血管障害(脳梗塞、脳出血)や心臓病(狭心症、心筋梗塞)の危険性が高まります。
当施設ではリハビリテーション実施の前に体温・血圧・脈拍のチェックを行い、最大血圧160mmHg、最小血圧90mmHg以上の方は慎重に運動療法を行っています。また、利用開始時、服用されているお薬の情報を提出していただきますが、その後、変更されることもありますのでそのつど薬剤情報の確認を継続して行きます。
日頃、1日2回程度ご自宅でも血圧測定を行い、健康管理に留意しましょう。
(看護師 一寸木邦子)
やました通所リハビリテーション
神奈川県平塚市山下458
医院:0463-35-2611 通所:0463-37-5786