
やましたリハ通信 第11号
健康寿命を延ばしましょう!

2014年の日本人の平均寿命は、男性80.5歳・女性86.8歳で、男性は世界第4位、女性は世界第1位となりました。
しかし、その一方、平均寿命と日常生活に制限のない期間とされる「健康寿命」が平成22年の厚労省の資料では男性70.4歳、女性73.6歳とされ、両者に男性で9~10年、女性では12~13年差があることがわかりました。
今後はいかにこの健康寿命を延ばし、差を小さくすることが医療と介護に課せられた課題であると考えます。
基本的な考え方として、「高齢者が自分らしい生活を送ることができるよう自立した生活を積極的に支援する」ことが揚げられ、さらに
1.予防とリハビリテーションの重視
2.高齢者自身による選択
3.在宅ケアの推進
4.利用者本位のサービスの提供
5.社会連帯による支え合い
6.介護基盤の整備
7.重層的で効率的なシステム
の7つの理念が示されています。
当通所リハビリテーションでは開設以来、地域における医療と介護のリハビリテーションを担ってまいりましたが、さらに「リハビリテーション会議」の充実を図り、地域包括ケアシステムの一員として高齢者の生活に目を向けたリハビリテーションを提供していきたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
「リハビリ教室」より
「秋バテ」にご注意
朝晩の気温差が大きくなるこの時期ほど自律神経が乱れやすく身体の不調が現れやすくなります。夏の疲れを回復させ冬の寒さに備えるためにも、しっかり「秋バテ」対策をしましょう!
1.温かい物を摂りましょう
根菜類・南瓜のスープなどがお薦め!!
2.入浴は37~39℃位が良いでしょう。
1日の疲れを取り、リラックスして眠りにつきやすくなります。
3.温度調節のできる、はおり物・腹巻・膝掛け等を用意しましょう。
明け方の気温がグーンと下がります。
冷え易い方は特に注意しましょう。
4.適度に運動し汗をかきましょう。
涼しくなると汗をかきにくくなるため血行が悪くなり、体内に疲労物質が溜まり易くなります。
朝夕などの過ごし易い時間に軽い運動をして、汗をかくようにしましょう。
(介護福祉士 大澤 彩)
特定健診を受けましょう
特定健診とは
高血圧症・脂質異常症・糖尿病等の生活習慣病をはじめとした疾患の早期発見や重症化予防を目的とした健康診断です。健康維持や疾病予防に是非受けましょう!
(看護師 桂野 眞紀)
検査項目
身長、体重、BMI、腹囲、血圧血液検査 | 中性脂肪、HDL・LDLコレステロール、GOT、GPT、γGTP、HbA1c 血清尿酸・クレアチニン |
尿検査 | 尿糖、尿蛋白 |
貧血検査 心電図検査等 |
本人が希望し医師が必要と判断した場合に実施 |
皮下脂肪の大部分が中性脂肪
健診のワンポイントアドバイス
中性脂肪は体内でのエネルギー源ですが、 肝臓や脂肪組織に貯蔵され多くは皮下脂肪になります。 多過ぎると動脈硬化が進み脳卒中や心筋梗塞等を発症する危険性が高まります。 食後に上昇するので、検査は食後10時間以上の空腹時がお勧めです。PT.の腰痛予防アドバイス
9月からの集団体操は腰痛体操です。 身体の柔軟性アップや筋力強化が目的です。 自分の調子に合わせ、無理なく行いましょう。
腰痛は、人間が4足歩行の動物から進化し2本足で歩くようになったことから始まった言われています。 腰痛の原因は様々で、脊椎に由来するもの・内臓疾患が原因のもの・悪い姿勢・疲労・加齢・ストレスなどが挙げられます。脊椎は小さな椎体の集合体のため、身体の要として機能するには筋肉の役割が大切になります。
最近では、体幹機能の強化、特に体幹筋(インナーマッスル)を強化することが重要視されてきました。 腰痛の予防と治療には日常の姿勢に注意し、腰を支える力を高める運動や体操を行い習慣づけることが大切です。
(理学療法士 大田紀美子)日常生活のアドバイス
・良い姿勢を心掛ける・前かがみの姿勢や同じ姿勢を続けない
・適度な運動をしましょう

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