神奈川県平塚市の整形外科
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やましたリハ通信

やましたリハ通信 第4号

2013年5月

運動の習慣を持ちましょう!

やました通所リハビリテーションは、リハビリテーションに特化した施設としてスタートし早5年目を迎えることとなりました。引き続き通所リハビリテーションに対しご理解とご協力をお願い申し上げます。

さて、今回、運動習慣の有用性を検討するために、ロコモティブシンドロームに該当し要支援認定を受けている方のうち、通所リハを利用し運動を継続しているグループと運動をしていないグループについて「ロコモ25」*ツールを用いたアンケート調査と運動機能の測定を実施し比較検討を行いました。
その結果、バランス能力や歩行能力及び「ふだんの生活」における障害の程度について運動を継続しているグループに有意な差がみられ、運動を継続されている方は、からだの痛みはあるものの、ご自身の生活の質は維持されていることがわかりました。
高齢者の方がお元気で自立した生活を継続されていくために、運動機能や生活の質の維持は重要の要素のひとつであると考えられますので、今回の調査結果は生活に眼を向けた通所リハビリテーションの有用性を反映していると思います。

これからも楽しく無理なく運動を継続できるようリハビリテーション内容の更なる充実を図っていきたいと思います。
*「ロコモ25」は運動器障害により要支援・要介護となるリスクの高い状態「ロコモティブシンドローム」の診断ツールで「からだの痛み」4問・「ふだんの生活」21問の計25問を自記式にて実施するアンケートで、回答結果を単純加算し、障害なし0点~最重症100点となり16点以上を「ロコモティブシンドローム」と判定する
施設長 久保田 千栄子

今回のテーマは変形性膝関節症です!!

PTによるワンポイントアドバイス

PTによるワンポイントアドバイス 変形性膝関節症は加齢にともなって関節表面の軟骨が摩耗し、膝関節に水が溜まったり動作時の痛みを生じる病気です。
症状が進むと膝の動きは制限され、正座や階段昇降が困難になっていき、歩行や日常生活の動作にも影響を及ぼしますので注意が必要です。
原因は関節軟骨の老化、外傷、肥満などが考えられます。

治療としては

治療としては

1.薬物療法(外用薬、内服薬、関節内注射)
2.理学療法(大腿四頭筋強化訓練、関節可動域訓練、温熱療法など)
3.手術(関節鏡手術、骨切り術、人工膝関節置換術など)があります。

大腿四頭筋訓練 理学療法は、大腿四頭筋を含めた膝関節周囲筋の筋肉を働かせて膝関節の可動域を向上させることが目的です。

(理学療法士 小森彰彦)


集団体操

5月から8月まで、椅子に座りセラバンドとボールを使う「膝体操」を行います。

セラバンド体操:

軽い負荷から始め、高い負荷へステップアップも!!

ボール体操:

足底の刺激を感じるため靴を脱いで行います。

体操のポイント

息を止めず呼吸を意識しましょう
椅子の背もたれから体を起こします

それぞれの動作を意識することによって膝周りの筋肉の働き方を感じて頂き、無理なく楽しく行っていきたいと思います。

(リハビリ助手 渋谷佐智子)

「リハビリ教室」より

高齢者が介護を必要とする原因のひとつに転倒が挙げられます。転倒を防ぎ、骨折などのけがを予防するために転倒についてよく知ることが大切です。
今回は「転倒予防の知識」クイズを作りました。皆さん一緒に考えてみましょう。

(看護師 一寸木邦子)

Q1. 高齢者が転倒してけがをしやすいのは外出している時?

はい  いいえ  どちらともいえない

Q2. 転倒しやすい人に多く見られる特徴はなに?

肥満  あまり動かない  歩くのが遅い

クイズの答え:
Q1 どちらともいえない(外出時はもちろん、住み慣れた自宅でも油断は禁物です)
Q2 すべて該当(肥満になると脚力やバランス能力が低下します)


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やました通所リハビリテーション
発行
久保田整形外科医院
発行責任者
施設長 久保田千栄子
発行日
2013年5月
神奈川県平塚市山下3-17-11

医院:0463-35-2611
通所:0463-37-5786