前十字靱帯(ACL)損傷はラグビーなどの接触競技やバスケットボールなどの着地あるいは急な方向転換などの動作で生じます。受傷直後は関節の腫れと痛みがみられますが、急性期を過ぎると痛み、腫れ、可動域制限はいずれも軽快してきます。しかし時間が経つにつれて膝の不安定感が徐々に目立ってくることがあります。
まずレントゲン撮影を行いますが、靱帯はレントゲンでは写りません。その時にはMRI検査が非常に有用となります。
患部を安静にすると、損傷後1ヵ月ほどで痛みはとれ、日常生活には支障がなくなることがほとんどです。スポーツの続行を希望する患者さんは手術を行うことがあります。近くの腱を採取して靱帯を再建するのが一般的です。
日本整形外科学会ホームページより引用