Dr. 久保田の診察室だより
Information from Dr.Kubota
Vol.2 脊椎椎体骨折
骨粗鬆症に起因して、比較的弱い外力(転倒や尻もち)などの動作によって生じ、以前は圧迫骨折と呼ばれていました。超高齢社会となっている現在、外来では増加傾向にある骨折の1つです。
病態・症状
中腰や重い物を持つなど胸腰椎移行部に力が集中した場合に起こることが多く、脊椎椎体の前方が潰れくさび形になった場合は、背中が丸くなり円背になってしまいます。さらに多発性に骨折が生じると、身長が低くなり腰曲りの原因ともなります。
診断
まずレントゲン撮影を行いますが、骨折が明らかでない場合などには
MRI検査が特に有用です。
MRI検査では、骨折の時期(急性、陳旧性)や程度を診断することができます。
また、骨折した脊椎椎体の後方が脊柱管内(脊髄の通り道)を圧迫しているかどうかを診断することができ、脊髄の麻痺に対する治療方針を決定する検査として重要となります。
日本整形外科学会ホームページより参照