切れ目のないリハビリテーションの継続を!
理事長 久保田 亘新しい年を迎え謹んでお慶び申し上げます。
わが国では、65歳以上の方は、現在3,000万人(全人口の25%)を超えており75歳以上の人口割合は増加し続けることが予想されています。
このため、厚生労働省において2025年(平成37年)を目途に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援を目的に、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築が推進されています。
平塚市においても在宅医療を推進するために様々な取り組みが行われています。
特に平塚市医師会では、医療機関情報を病院や行政・地域包括支援センター等に提供し連携を図っています。
当施設でも病院との連携を密にしたリハビリテーションを行っておりますが、大腿骨頚部骨折の場合は、地域連携パスにより急性期・回復期病院を退院し在宅に戻られる方が多いと思います。
しかし自宅では十分なリハビリテーションができず、当通所リハビリテーションを利用することにより、運動機能の向上と介護度の軽減に繋がった例が散見されます*。

退院後は内科がかかりつけ医となることが多いですが、高齢者や障がいをお持ちの方は身体機能の維持・向上のために継続したリハビリテーションを行うことが不可欠です。
大腿骨頚部骨折は寝たきり状態を引き起こす疾患のひとつです。
切れ目のないリハビリテーションの継続は、寝たきりを予防する重要な要素であると考えます。
*第13回平塚市医師会地域リハビリテーション講演会にて発表

理事長 久保田 亘

PTによるワンポイントアドバイス
《転倒しないためには…》
筋力をつけ転倒しない体を作ることはもちろん大切ですが、まず初めに住まいを見直してみましょう。
転倒場所として最も多いのが家屋内で、特に居間や寝室での転倒が多くみられます。
環境の整備をするだけで転倒のリスクはグンと低くなります。簡単に出来ることから実行してみましょう!

(理学療法士 岡見麻美子)

1. 室内はいつも整理し、床に物を置かないことで導線を広くとる
家電のコードや衣類は導線に置かない

2. 1~2㎝の段差でつまずきやすい
絨毯やマット等の敷物はめくれないように固定する

3. 視界をハッキリとさせる
部屋の照明を明るくする・足元に照明をつける・段差に目印のテープを貼る

「リハビリ教室」より
《ヒートショックとは?》
急激な温度変化が身体に及ぼす影響のことです。 寒い時期に暖かい部屋から寒いところへ行くとゾクッとすることがあります。
この時身体の中では体温を一定に保つため血管の急激な収縮が起こり血圧が上昇します。
また、寒い部屋から急に熱いお湯に入ると、逆に血管が拡張して血圧が急激に下がり、浴槽内で溺れたりする危険性が高まります。
日常生活で心臓に思った以上の負担をかけているのです。

(介護福祉士 小野亜矢)

ヒートショックの特徴
・冬場に多く発生する
・重症化する傾向がある
・65歳以上の発生が多い

入浴時に気をつけること
・脱衣所・風呂場を暖かくしておく
・急に熱い湯に入らない

集団体操
いよいよ1月より皆さんが楽しみにしている「転倒予防体操」が始まります。
12項目の体操を8カウントのリズムに合わせて行います。
《目的は》
・身体の柔軟性を高める
・足腰の筋力を強化する
・姿勢の改善を図る
「開いてトントン」「手だけ足だけ」と 皆で声を掛け合いながら行うと、自然に笑顔がこぼれ身体もポカポカに温まります。 お正月休みで少し重たくなった身体をこの体操で軽やかに、そして転びにくい身体作りを目指しましょう!!

(リハビリ助手 須藤清美)